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2007年2月10日 (土)

角力風邪?

 会社のFさん「角力風邪ってあったんですね。お相撲さんが死んだから名づけられたって新聞に書いてありましたよ」、「谷風のことじゃないですか。谷風は流感で死んだんだけどそれは御猪狩風の時、タニカゼと名づけられた流感は谷風全盛期で、よく間違えられているんです」とわたしはこたえる。

 翌日、持ってきていただいた新聞を拝見、2月6日付毎日新聞の“余録”に書かれており、「1918年4月台湾巡業中の大相撲で病気が発生、尾車部屋の真砂石ら3力士が急死する。翌月の東京夏場所では流感で休場者が続出し、人々はそれに驚いて角力風邪と名づけた」とある。

 真砂石は大腸破裂で急死したのじゃなかったか、家へ帰って確かめる。酒井「日本相撲史」、「大相撲人物大事典」も「相撲の史跡4」もそのように書いている。当時の新聞の相撲に関することを筆写したノートを見る。4月7日付朝日新聞には「真砂石は数日前台中に於て俄然病気に罹り台中病院に入院せしが薬石効なく六日午前零時三十分死去したり」とあって病名は記されていなかった。

 風邪の猛威が大腸破裂につながるのか? 「角力風邪」という語が目につけば必ず筆写したであろうに、それも見あたらない。死んだ他の力士は誰なのだろうか? 今一度当時の新聞を見てみなければならない。

 この余録の記事の出典は速水融著『日本を襲ったスペイン・インフェルエンザ』(藤原書店)であるので、それにも目を通さなければならないが、近辺の府・県立、国会、大学など、いずれの図書館の検索にも新刊だけにまだ出てこない。

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