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2009年10月20日 (火)

小野川秀五郎は上取

 『翻刻 播磨奇人伝』の「小野川秀五郎父」の項に、“大阪に住し市中角力頭取となる、中より上取までになりし人なり”という記述があります。

 これは正しく、番付だけを見ているとわかりませんが、場所中にもどんどん出世していくしきたりがあって、それが勝負付けでわかるのです。

 八陣は弘化二年七月の勝負付けを見ますと、初日から休場していて、九日目に上取りの棒火矢と対戦し、勝ちました。これが上取りに昇進したことを示しています。儀式みたいな感じです。

 というわけで、番付だけでなく、勝負付けも重要な資料です。

 先代が失職したのを受けて、急遽小野川を襲名、中相撲から一気に頭取では体を成さないとあって、上取りに昇格する処置をとったものと思われます。

 当時は中相撲の人たちの相撲が観客を沸かせていました。勝ち星で番付が構成されていませんで、人気力士は永く中相撲に名を連ねています。そして、引退真際に上取り末尾に名を出す、という形が多く見られます。

 江戸相撲の二段目以下も相撲をおもしろく見せる人たちです。

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